郷土料理レシピ
酒寿司
見た目にも、使う材料もとびきり豪華な郷土料理です。
海の幸、山の幸の持ち味を生かしつつ、食材ひとつひとつに味をつけ、地酒に合わせた飯をこれまた豪華な琉球塗りの寿司桶に交互に詰め込みます。
当時は、「米一升に酒一升」と言われるほど、多量の地酒を使っていたようです。鹿児島を代表する酒寿司は、一度は作って食べたいものです。
材料(1 桶分(内径24.5cm))
米 700g
水 910cc
地酒 210 ~ 245cc
塩 大さじ1
砂糖 大さじ4
地酒(食す際に上から好みの量をふりかける)
◎ 中具
人参 100g
茹でたけのこ 150g
干椎茸 3 枚
ごぼう 60g
つわぶき 30g
さつま揚げ 60g
出し汁 180 ㏄
砂糖 大さじ5
みりん 大さじ1.5
淡口醤油 大さじ3
白身魚(鯛)または、きびなご 200g
酢 50cc
砂糖 大さじ1 強
塩 小さじ1/4
えび(中) 10 尾
酢 大さじ2
砂糖 大さじ0.5
塩 2 つまみ
いか 100g
酢 大さじ1
砂糖 大さじ1 強
塩 小さじ1/4
◎ 錦糸卵
卵 4 個
砂糖 大さじ1 強
塩 小さじ1/3 弱
片栗粉 小さじ2/3 弱
水 小さじ2/3 弱
こが焼き 1/3 箱
しその葉 5 枚
山椒(木の芽) 10 ~ 20 枚(好み)
作り方
- ご飯は分量の水で硬めに炊き、飯台にとり40℃位に冷ます。
- ①に、よく合わせたA をふりかけ、やさしく混ぜる。
- 人参、茹でたけのこ、戻した干椎茸、さつま揚げは短冊に切る。ごぼうはささがきにする。茹でたつわぶきは1cm 長さに切る。
- さつま揚げ以外の材料をB で煮含め、煮汁がなくなる前にさつま揚げを加え、さっと煮る。
- 鯛などの白身魚に少量塩をふり30 分おき、酢洗いして(酢大さじ1 をふりかける)Cに10 分漬ける。薄くそぎ切りにする。きびなごの場合、手開きしてC に漬ける。
- えびは背わたをとって尾から串を刺し、殻付きのままさっと1 分位茹でて尾を1 節残して殻を除き、腹を開いてD に漬ける。
- いかは縦横(鹿の子)に切り込みを入れて、さいの目に切り、さっと熱湯にくぐらせ、Eに漬ける。
- 卵はよく溶きほぐし、味付けして水溶き片栗粉を加え混ぜ、錦糸卵を作る。
- こが焼きは0.7cm のさいの目に切る。
- しその葉はごく細いせん切りにして水に放ち、固く絞る。
- ④に⑨、⑩、細かく切った山椒(5 ~ 10 枚)を混ぜる。
- 酒寿司桶に地酒を少量振り、②の飯と⑪を交互に平らに押し入れて(最後に飯がくるように入れる)、上に錦糸卵、いか、きびなご、えび、残りの山椒を飾り、地酒を振りかけ蓋をしてさらに重石をし、1 時間位(時間があれば4 ~ 5 時間)ねかせる。錦糸卵は一部を残し、盛り付けの時に飾ってもよい(別皿に盛る)。
- 桶ごと食卓に運び、縦に切るようにして盛り分け、錦糸卵を添える。地酒を好む人は上から振りかけてもよい。